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一口に経理の仕事と言っても、所属する企業によって業務内容は異なります。
特にベンチャー企業での経理は、少し特殊なため、事前に特徴を把握することが大切です。
本記事では、ベンチャーの経理を目指す方向けに、ベンチャー企業ならではの特色を解説します。経理の仕事内容は多くの企業で共通していますが、スキルアップを目指せるメリットがありますよ。
ベンチャー企業の経理の仕事とは
ベンチャー企業は、設立からまだ年数が浅く、新しい試みを行う特徴があるため「経理も難しそう」と抵抗を感じるでしょう。
結論から言うと経理としての仕事内容に大きな違いはありません。しかし、ベンチャー企業はまだ組織として成熟していないため、マニュアルがなく、自主的に作業段取りの構築を求められる可能性があります。さらに、少数精鋭の企業の場合は、業務の種類も多岐にわたると考えられます。
ベンチャー企業の経理の仕事は楽しい？きつい？
「マニュアルがない」「業務の範囲が広い」と聞くと、ベンチャー企業での経理はきついと感じますよね。
確かに、大手企業の経理はマニュアルが完備されており、仕事がしやすい環境です。さらに人員も多く、経理の中でも作業を分担して働けるため安心して働けます。
しかし、ベンチャー企業での経理も悪い点だけでなく、ベンチャーならではの魅力が豊富にあります。これから紹介する魅力を見て共感できる方は、ベンチャー企業での経理が適していると言えるでしょう。
ベンチャー企業の経理の魅力
ベンチャー企業で経理を担当する魅力は3つあります。
経理の仕事を網羅してできる点や、計画の構築力、一般的な企業では体験できないような企業イベントを経験できます。
そのため、経理としての豊富な経験はもちろん、企業人としてスキルアップを図れる魅力があります。
管理業務の全体を理解できる
大手の経理部門の場合は、経理の中でも業務の分担を行います。その結果、経理でも部分的にしか仕事ができないというケースも多く存在します。
しかし、ベンチャーの経理担当者は人数が少ない企業が多く、仕事の担当範囲も多岐にわたります。そのため、経理の仕事を満遍なく経験できるメリットがあります。
また、ベンチャー企業の場合は、経営者や役員との距離が近いため、経理の枠に収まらずビジネス全体を把握できるスキルが求められます。そのため、経理の専門性を伸ばしながら、ビジネススキルを取得できる利点もあります。
新規ビジネスの管理体制を構築する力がつく
ベンチャー企業では経理も経営に参加する機会が多いため、新規ビジネスの立ち上げに参加できる可能性もあります。経理で培った数値管理能力を活かし、経営に参加できる点もベンチャー企業ならではの特色です。
上場準備や海外展開等ほかではできない経験ができる
ベンチャー企業は若い組織のため、成長の可能性が無限大です。場合によっては上場の可能性や海外に展開することも考えられます。
通常の経理業務は決まりきった仕事をルーティン化することが多いですが、ベンチャー企業の場合は経理の枠を超えて様々な経験を詰めます。
ベンチャー企業の経理に向いている人は？
ベンチャー企業の魅力を紹介したことで、自身に向いているか判断できるようになりました。さらにここからは、ベンチャー企業の経理に適したタイプを6つ紹介します。
半分以上自身に該当するならば、ベンチャー企業での経理業務がおすすめです。
成長意欲が高い
「もっとキャリアアップしたい」「できる仕事を増やしたい」と上昇志向が強い方は、ベンチャー企業の経理が適しています。
経理自体はルーティンワークが多く、一度仕事を覚えれば淡々と進められる仕事です。しかし、ベンチャー企業の経理の場合は、経理以外の仕事も経験します。経理のルーティンワーク＋経営管理等、さらにワンランク上の仕事を任せられるため、成長意欲がある方にはおすすめです。
責任感のある仕事をしたい
どんな仕事であれ責任感を持つことは大切です。しかし「自分だからこそできる」と責任を感じられるような大きな仕事をしたい場合は、ベンチャー企業がおすすめです。
特に経理であれば、データ分析や数値管理で経営陣と関わる機会があります。自分の実力を活かし、挑戦したい方にとっておすすめです。
起業意欲がある
「今の経験を活かして起業したい」と、ベンチャー企業での経理をキャリアパスにする場合も適しています。
ベンチャー企業の経理は、日頃の入出金処理や納税手続き等だけでなく、企業の経営戦略にも関わる機会があります。そのため、ビジネスの手法を間近で見られたり、実践できる機会に恵まれます。
出世欲が強い
上昇志向にも繋がりますが、出世欲が強いタイプの方にとってもベンチャー企業の経理は適しています。「経理だけでなくいずれは経営側に」と、ステップアップを目指す方にとって、短期間で豊富な経験を積めるベンチャー企業は最適です。
主体的に動いて仕事がしたい
一般的に経理の仕事は「枠にはまった仕事」が多いです。しかし、ベンチャー企業の場合は業務の種類が多く、効率化するためにも主体的に改善を図ることが必要です。
「この業務は自動化できないか」「システムを導入するにはどうしたら良いかを調べよう」等、主体的に動きたい方にとっておすすめです。
流行に強い
ベンチャー企業におけるビジネスは、非常にスピード感があります。そのため、様々な方面にアンテナを張り巡らせて情報をキャッチできるタイプが適しています。
「自分は流行に敏感」「流行りのものは業種やジャンル問わずチェックしている」という方は、自身の情報収集力を活かせます。
ベンチャー企業の経理への転職
ここからは、「これからベンチャー企業の経理を経験したい」と考える方向けに、転職方法について触れていきます。
ベンチャー企業の経理への転職の秘訣
ベンチャー企業が経理に求めることは「経理の知識を持ちながら、主体的に動ける」「経営に参画してもらえる」という点です。
そのため、経理の仕事だけでなく「ビジネスそのものに参加していきたい」という姿勢が重要です。
第二新卒なら未経験でもチャンスがある
「経理の経験はゼロだけど、ベンチャー企業で経理にチャレンジしたい」と考える方もいるでしょう。この場合は、中途採用は即戦力を求められるため難しいでしょう。しかし、第二新卒という条件であれば将来性を見込んで採用される可能性があります。
大手企業からベンチャー企業の経理に転職する人も多い
安定性がメリットの大手企業から、ベンチャー企業の経理に転職する人も多くいます。
経理は淡々と進める仕事です。しかし「物足りない」と感じる方や、上昇志向がある方は「ベンチャーに挑戦してみよう」と一歩を踏み出します。
まとめ：適性があればベンチャー企業の経理への就職もアリ
今回は経理の中でも、ベンチャー企業での勤務を検討する方に向けて業務内容や特徴を解説しました。ベンチャー企業における経理は仕事の幅が広く、ほかでは体験できない業務を多く経験できます。また、主体的に業務に関わることで、スキルアップを目指せます。
ベンチャー企業の経理は向いているタイプが限られてきますが、興味を持った場合は是非チャレンジしてみましょう。
また、ベンチャー企業では経理もクラウドサービスを活用しているケースが多く見られます。そのため、ITリテラシーを高め、積極的に情報収集しておくことをおすすめします。
