経理のこれからはどうなる?経理を取り巻く環境や求められる能力を解説

経理の業務内容は、ここ数年の技術革新や働き方改革の影響によって変化し続けています。これからの経理業務はどのようになっていくのでしょうか。

今回は、昨今経理を取り巻いている環境から、これからの経理に求められるであろう能力について解説していきます。

DX化が進むと経理の仕事はなくなる?

昨今、経理業務でもDX化が進み、これまでかけていた人数よりも少ない人員で業務をこなすことが可能となりました。それでは、この先さらにDX化が洗練されていくと、経理の仕事そのものがなくなってしまうのでしょうか。

結論から言うと、経理の仕事がなくなることはありません。まずは、今後経理の仕事がどういった方向に進んでいくのか把握しましょう。

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経理の業務を簡単におさらい

今後の経理業務について見ていく前に、そもそも経理にはどういった業務があるのか簡単におさらいしていきましょう。

経理の業務は大きく以下の3つに分けることができます。

・日次業務
・月次業務
・年次業務

日次業務は日々の現金管理や帳簿・伝票管理のことです。毎日管理した書類やデータを月毎に整理するのが月次業務、1年間分をまとめるのが年次業務になります。

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最も重要なのは年次業務です。年次業務には、決算書の作成が含まれています。特に財務三表と呼ばれている損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書の作成には、正しい経理の知識と正確な作業が必要です。財務三表は今後の経営判断を行う上で極めて重要な書類として扱われています。

経理の業務環境の変化

DX化が進んだことで、経理の業務環境はどのように変化したのでしょうか。今回は以下の3点に注目して見ていきましょう。

・技術革新によるAIやRPAの台頭
・アウトソーシングやシェアードサービスの利用
・働き方改革の推進

技術革新によるAIやRPAの台頭

近年の著しい技術革新によって、経理業務の中にAIやRPAが台頭してきました。

様々な分野で導入が進んでいるAIや人工知能の発達によって、これまで人間が長時間かけて出していた結論や仮説を瞬時に出せるようになりました。また、最近では機械的な作業だけではなく、音声ソフトにもAIが導入され、より直感的に作業を行えるようになっています。

また、RPAの導入が進むことで、これまで人の手で行っていた定型的な作業を、事前にルールやプログラムを指定することで自動で行えるようになりました。

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これまで紙を扱うことの多かった経理業務ですが、技術の進歩によって、デジタル業務へと移行しつつあります。

アウトソーシングやシェアードサービスの利用

最近では、業務の細分化が進み、ひとつひとつの業務に求められる専門性がより高くなってきました。そこで、経理業務も社内で行うのではなく、アウトソーシングしたり、シェアードサービスを利用する企業もあります。

アウトソーシングとは、今まで社内でおこなってきた業務の一部、あるいは一部門を外部の業者に委託することです。経理分野を専門としてサービスを展開している組織もあり、専門家に高い質で業務代行してもらえるため、経理業務をそのままアウトソーシングしている企業も増えています。

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また、シェアードサービスとは、複数のグループ会社を運営している大元の企業が、経理業務をひとつの場所にまとめることです。各自で経理部門を持つよりもコスト削減・業務の効率化が期待される手法です。

働き方改革の推進

経理の業務環境が変化しているのは、技術の進歩だけでなく、国の政策として勧められている働き方改革も大きく影響しています。

働き方改革が進んだことによって、これまで働きたかったけれど、働く環境がなかった人にも仕事を割り振ることができるようになりました。また、テレワーク環境の整備も一気に進んだため、経理業務に携わる人員も確保しやすくなっています。

人事からスケジュール管理に至るまで、これまでとは前提条件が大きく変わってきたため、より生産的で効率の良い業務体制を整えることを企業が検討しています。

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これからの経理の業務はどうなる?

AIやRPAの導入、アウトソーシングやシェアードサービス等の利用が着実に広まる経理業務は、今後どうなっていくのでしょうか。ここでは以下の2点に着目して見ていきましょう。

・定型業務の自動化や委託
・ペーパーレス化

定型業務の自動化や委託

AIやRPAの導入がさらに加速すると、経理業務の中でも定型業務は自動化されていくことが考えられます。企業にとって、経理業務中に起きた数字に関するミスは決して許されるものではありません。人の手で行う作業にはミスのリスクが付きまといますが、あらかじめ組まれたプログラムを実行するAIやRPAを導入することで、ミスを減らすことができます。

また、経理業務そのもの外部に委託してしまうことで、経理業務に関する人事や管理といったものを気にする必要がなくなります。

ペーパーレス化

経理業務にAIやRPAが導入されることで予想されるのは、より一層ペーパーレス化が進むことです。ペーパーレス化が進むことは企業にとって多くのメリットが生まれます。

まず、これまで必要であった保管場所を設ける必要がなくなります。また、印刷や郵送にかかっていた費用も削減することが可能です。経理に関する情報を電子データで保管できると、インターネット環境さえあればどこからでも作業することができるため、経理業務であってもテレワークができるようになります。

これからの経理業務は、業務内容だけでなく働き方そのものにも大きな変化が起こるでしょう。

これからの経理に求められる能力

急激に変化している経理業務ですが、これから経理に携わる場合どのような能力が求められるのでしょうか。最後に、これからの経理に求められる能力について確認していきましょう。

自分から働きかける能力

ひとつめは自分から働きかける能力です。従来の経理業務は典型的なデスクワークであまりコミュニケーション能力を必要とされていませんでした。しかし、定型業務がAIやRPAの導入により、人の手で行わなくても済むようになり、経理には各部署から上がってくる数字の管理や修正も仕事のひとつになっています。

定型業務は数字をプログラムに打ち込んでしまえば完了できますが、そもそも上がってくる数字に不備があっては、正しい業務を行うことができません。
他の部署と密に連携をとり、情報の上げ方やシステムの使い方を整備していく能力が必要とされています。

経理こそが企業参謀

昔から「経理こそが企業参謀である」と言われているほど、経理とは本来企業にとって大変重要な役職です。経理の知っている情報が多ければ多いほど、その企業はより全体のことを考えている企業だと言えます。

企業側は経理担当に経理業務だけを担当させるのではなく、経理以外の現場でも経験を積ませることが重要です。上がってくる数字を処理するだけではなく、実際の現場ではどのようなことが行われていて、何が負担になっているのかを経理が把握しておく必要があります。

経理は現場の様子を見て、どうすれば一連の流れをスムーズに行うことができるのかを考え、全体に周知する働きかけが求められています。

経理の生産性向上を実現するなら「oneplat(ワンプラット)」

経理業務のデジタル化が進む一方で、「ツールを導入しても現場でうまく使いこなせていない」「紙の書類からなかなか脱却できない」といった課題を抱える企業は少なくありません。
そんな悩みに応えるのが、納品書・請求書を一元管理できるクラウドサービス「oneplat(ワンプラット)」です。

ここでは、oneplatが経理業務にもたらす具体的なメリットをご紹介します。

納品書・請求書をワンクリックで作成可能に

oneplatは、csvに対応している販売管理システムや会計ソフトと連携することで、請求書や納品書の作成を自動化できます。

手作業による入力やチェックが不要になり、作業の負担を減らすと同時に、入力ミスや確認漏れといったリスクも抑えられます。

低コストで始めるペーパーレス化

oneplatは初期費用ゼロ、月額22,000円(税込)で請求書の電子化を導入することができます。納品書を含め電子化する場合でも月額33,000円(税込)で利用可能なため、コストを抑えながら、本格的な電子化をスタートできます。

また、請求書・納品書をシステム上で管理できるため、物理的な保管スペースを確保する必要はありません。印刷・押印・郵送といったアナログな作業をなくし、テレワーク対応にもつながります。

誰でも使える、シンプルな操作性

oneplatでは、納品データや請求データの確認・承認を専用画面で簡単に行えるため、特別なスキルは不要です。ファイルのやり取りやExcelでの突合せといった煩雑な作業を省けるうえ、すべてのデータがoneplat上に集約されているため、業務の流れをスムーズに管理できます。

担当者や承認者だけでなく、取引先にとっても操作は最小限で済むため、現場全体の負担を減らしながら業務効率を高めることができます。

経理業務を自動化・省力化!oneplatの事例

ここでは、実際にoneplatを導入いただいた企業様の導入事例を紹介します。

1人あたり1時間の業務削減|株式会社ケーユーホールディングス様

株式会社ケーユーホールディングス様では、外注業者から届く紙の納品書を、各拠点で基幹システムに手作業で入力していました。業者ごとに納品書の形式が異なっていたため、内容の突合に手間がかかっていたそうです。

さらに、入力ミスや請求内容の不備も頻発し、確認や修正に多くの時間を取られていました。
oneplatを導入したことで手入力が減り、納品書と請求書の照合もほぼ不要に。結果として、担当者1人あたり30分〜1時間の作業時間を削減することができました。

▶株式会社ケーユーホールディングス様の事例詳細はこちら

毎月の段ボール3箱分をペーパーレス化|株式会社マッシュビューティーラボ様

株式会社マッシュビューティーラボ

株式会社マッシュビューティーラボ様では、仕入先や店舗から毎月段ボール3箱分もの紙の納品書が届いており、照合や確認作業に多くの工数を割かれていました。さらに、過去の書類を確認する際には膨大な紙資料の中から目的の情報を探し出す必要があり、業務のスピードを大きく損なっていたとのことです。

oneplatを導入したことで、納品書の確認や照合はすべてシステム上で完結するようになりました。請求書のチェックもオンラインですぐに行えるため、作業がスムーズになっただけでなく、ヒューマンエラーの抑制にもつながっています。

▶株式会社マッシュビューティーラボ様の事例詳細はこちら

まとめ:これからの経理の仕事はなくならず複雑になる

技術革新や働き方改革が進み、経理の業務内容は大きく変化しました。変化を迎える中で、ひとつ間違いないことがあるとすれば「今後も経理の仕事自体がなくなることはない」ということです。

しかし、業務内容はより複雑になり、これまで求められていなかったことまで求められる可能性が高いと言えます。今の経理が何をしていて、今後どうなっていきそうなのかを適切に見極めていきましょう。

この記事を読んだ方で「受け取る」納品書や請求書を「電子化」することに興味がある方はいませんか?

oneplatは、納品書や請求書をデータで受け取れるサービスです。

会社組織の財務・経理部門や、支店・店舗・工場などの、 管理業務における下記の課題解決にoneplatは大きく貢献できます。

  • 会計/販売管理システムとの連携で仕訳入力が不要に
  • 取りまとめたデータを自動で取り込み
  • 総合振込データの作成や仕訳の消込も自動入力

導入後は複雑なデータ入力業務に時間を奪われることなく、本来の業務へ時間とコストを割くことが可能です。

このウェブサイトでは、他にもコスト削減・業務効率化に役立つ資料を無料で配布しておりますので、 是非、この機会に一度資料ダウンロードしてみてください。

oneplus編集部

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