【統計学者 西内啓氏 インタビュー】DX推進における意思決定のヒント〜統計学から学ぶ「事実分析」と「経営判断」〜 #2 データを「正しく」活用し、DXを推進せよ

DX
DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進にあたって、重要な要素の1つとして位置付けられるのが「データの活用」です。実際、DXの定義として経済産業省は、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革する(略)」とガイドラインに記しています。DXとデータはまさに両輪とも言える関係性にあり、DX推進のベースとして、統計学およびデータを活用していく環境は不可欠なのです。今回、統計学のエキスパートとして幅広く活躍する西内啓氏に登場いただき、データ活用とDXが企業にもたらす変革について話を聞きました。 目次 1 DXは「質的研究」と「量的研究」の両輪がそろうことが大事2 あるBtoBメーカーがDXのデータの活用で成果を挙げた例3 優れたデータが集まっても、人間がDXの邪魔をしてしまう4 データ活用の成功事例を共有し広めていくこと成長は加速する5 デジタル化やDXは、まずは触れてみるところから6 どんなITツールを活用しているかが、DX人材採用のカギ DXは「質的研究」と「量的研究」の両輪がそろうことが大事 データを分析するとき、どこから手をつけたらいいのか分からない…という声を聞くことがあります。その際に、私が会社の数字を見せてもらって探すのが、「¥」マークです。これは、会社にとっての売上かコストのどちらかを示すものであり、課題解決に直結するものになり得るからです。その際、売上が立ちそうなものや、無駄なコストが削減できるものかどうかを探るのですが、会社として何に最も困っていて、何が売れるといちばんうれしいか…について深堀していくわけです。 いっぽうで、最初は数字を見に行くのではなく、理念から聞く場合もあります。このように、DXの前提となる課題の設定、つまり変革すべき中身の見極めには、定性的なものと定量的なものがあり――研究者の言葉としては「質的研究」と「量的研究」ですが、量的研究であるデータ分析とともに質的研究もやはり大事で、両輪がそろうことが必要なのです。 あるBtoBメーカーがDXのデータの活用で成果を挙げた例 データの活用によって、経営やビジネスはどう変わるのか。ここで一つの事例を紹介しましょう。私が支援する某BtoBのメーカーは、オフライン展示会の名刺交換で集めた見込み客に対

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oneplus編集部

この記事の執筆者

  • 【株式会社デジタルシフトウェーブ 代表取締役社長 鈴木康弘氏 インタビュー】DX推進における人材活用〜経営を合理化するDXの可能性とは〜 #1 DXに伴うイノベーションには、無限の可能性が宿っている

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